不妊治療を続ける中で病気の発覚

私は数年前から不妊治療を行っています。その過程でホルモン剤など投薬治療も継続してきました。それが原因かはわかりませんが、この度病気が見つかりました。
症状は昨年(2024年)の夏頃より胸から血のような液体が出るようになりました。朝目が覚めるとパジャマの胸の辺りに血が付いている事に気づきました。どこか怪我をしたのかと考えてみましたが、原因は胸でした。その後も下着に血の跡が付いている事が度々ありました。その当時通院していた産婦人科の先生に相談した所、乳頭分泌の量がそれほど多くなければ気にすることはないといった回答だったと思います。自分が気になるなら乳腺外科を受診してみてはといった回答だったと思います。当時の私はそれほど気にしていなかったのでそのまま放置していました。症状も暫くするとなくなりました。
それから半年程して今年に入り、また乳頭分泌が始まりました。ちょうど転院して大学病院に通院するようになっていたので先生に相談すると、すぐ乳腺外科に行ってくださいと言われました。
乳腺外科に行くと人生初のマンモグラフュとエコーを行いました。マンモグラフィは痛いと聞いていましたが、想像以上に痛かったです。また撮影で押すのでその際も胸から血のような赤い液体が出ていました。
エコーの際は何度も機械を押し当てられて痛かったです。この看護師さんが下手だったんだと後から気づきました。
結果は胸に腫瘍のような影があるということでした。先生の説明では影が悪性の場合は光を通さず黒い影になるが、私の場合は光が通っている為特に問題がなく経過観察で半年後にまた通院してくださいと言われました。
針を刺して組織を取る生検は正直怖くてやりたくなかったので、その時の私はとりあえず一安心していました。2月に検査をしたので、次は8月頃通院予定となります。
乳頭分泌はまた症状がなくなっていましたが、8月になり通院を考えていました。その頃私は県外に引っ越していたので、病院も転院することにしました。引っ越し先でどこの病院が良いのかわからなかったので、とにかく近場で大きな病院に紹介状を書いてもらいました。その際、今まで通院していた乳腺外科で診察を進められましたが、お断りしました。
9月に紹介状を持って新たな病院に行くと、またマンモグラフィとエコーの検査が行われました。紹介状の中にマンモグレフィの画像が無かったようです。同じ年に2回も検査するなんでありえないと思っていましたが、病院に来てしまったからには仕方ありません。次回は暫くマンモグラフィは受けないぞと思っていました。
そこでも結果の画像をみた先生の判断では大丈夫(良性腫瘍)だとは思うと言われました。しかし、こちらの病院に来たからには検査を行い診断すると言われ生検を行うことになりました。小さい病院では経過観察でもいいが、大きい病院だと診断を下すことになるという説明でした。
翌日通院して部分麻酔で生検を行いました。胸のサイドにメスで切れ込みを入れて大きな針を刺し組織を取ります。麻酔の注射は痛いですが、麻酔が効き始めると思った程痛くはありません。先生と話しながら手術が行われます。手術後は暫く看護師さんが胸を押さえて圧迫してくれます。
生検の結果は2週間後となります。
2週間後に予約を取っていたので結果を聞きにいく予定でしたが、たまたま不妊治療の胚移植の日と重なってしまい、予約日を伸ばしてもらいました。電話で変更の連絡をすると予約が埋まっている為更に2週間後の日になると案内されました。
生検でがんなどが見つかった場合は先に病院から連絡が来ると周りに聞いていたので、私は大丈夫だと思っていました。
生検から4週間後に病院を受診すると、先生より乳がんの宣告を受けました。
私は全く想像していなかったので、先生が何を言っているのか言葉が頭に入ってきませんでした。もう次回の移植に向けて治療を進めていたので、数週間後に移植日が決まっていました。
不妊治療が暫くできなくなってしまう事が一番悲しかったです。がん治療で抗がん剤などを使うと、数年は妊娠する事ができなくなります。
現在行っている不妊治療は中止してがんの手術を行うように提案されました。空き状況から最短の手術日が2ヶ月先になることを言われ、その場で入院と手術の日程が決まりました。
その後はMRI検査の予約を自分で取って受けに行く事や、MRI検査前に本日採血を行う事などが説明されました。午後まで病院がかかると思っていなかったので、一旦仕事に戻りまた午後採血に戻ってきました。
後日MRIの予約をとり、造影剤を使った撮影を行いました。撮影後は少しフラフラする感覚と、その日は気持ちが悪かったです。
次回の通院で入院前の検査を行います。MRIの結果もでていると思うので、私のがんのタイプが何なのか詳しく説明を聞きたいと思います。当日は配偶者と二人で行く予定です。
職場の方では私の休みが多かった為、上司が面談の時間を儲けてくれました。その際に病気のことを話しました。この先の治療がどうなるか決まっていないのでまだわかりませんが、私は手術の月に傷病休暇を取得したい意向を伝えました。
また職場の先輩でいつも私のことを気にかけてくれる方がいます。たまたま2人でランチに行くことになり、病気のことを話しました。するととても理解があり、病院に通院する時に一人で行きたくなければ一緒に付き添ってくれると言ってくれました。私は周りの方々にすごく恵まれているんだなと改めて実感して泣きそうになってしまいました。
今はネットである程度の情報は収集できるので、乳がんについてや術後の治療についてなど毎日調べていました。